コエンザイムQ10とは?−アメリカで発見された

コエンザイムQ10とは何でしょうか?良く聞く健康食品の一つではあるけれど、あまり良くは知らないという人も多いのではないでしょうか?

コエンザイムQ10は、アメリカで一番最初に発見されました。発見されたのは1957年です。それからコエンザイムQ10は世界で研究対象になり、1967年には日本で大量生産の技術も開発されました。その割には健康食品やサプリメントとして聞くようになったのは最近ですが、これはどういうことでしょうか?

日本でコエンザイムQ10の開発に成功したのは日清フェルマ(元日清製粉)ですが、はじめは心臓病を治療するための医療用医薬品として使われていて、一般的には効能を知られていませんでした。

その後サプリメントとしての評価が、アメリカを中心として徐々に高まっていきました。そしてようやく2001年になって、日本でもコエンザイムQ10をサプリメントとして販売する許可が下りました。医薬品として使われる中でも大きな副作用が見られなかったのも、一つの原因とのことです。

許可をきっかけに、他のメーカーでも開発、商品化がすすむようになり、現在はサプリメントとしての一定の地位を得るようになっています。

コエンザイムQ10とは?−補酵素である

コエンザイムQ10の「コエンザイム」とは「補酵素」という意味で、酵素の働きを助けることが出来ます。

車で例えてみましょう。車はエンジンの中で、ガソリンを燃やしてピストンを動かし、運動エネルギーを得ています。ガソリンを燃やして円滑にピストンを動かすことが出来るように、エンジンオイルが潤滑油の役割をしています。

人間も同じように細胞でブドウ糖を燃やしてエネルギーを得て生きています。いわば車の潤滑油の役割をするのが、コエンザイムQ10で、全身の細胞のブドウ糖の燃焼を補佐する役割をします。

コエンザイムQ10とは?−全身の細胞に存在する

人体には約60兆個の細胞が存在します。コエンザイムQ10はこの全身の細胞に元々存在していて、生きるためのエネルギーを作る補佐的な役割をしています。

人体の中でもコエンザイムQ10が多く存在している部位があり、それは心臓、腎臓、肝臓などです。これらの臓器は身体の重要な機能を持つことからもコエンザイムQ10が人体で大きな役割を果たしていることが分かると思います。

エネルギーを作り出す補佐をするだけでなく、抗酸化作用に対しても強い効力があることが分かっています。細胞が劣化、老化することを防ぐ役割もしています。

コエンザイムQ10とは?−補給はサプリメントが現実的

このように重要な作用をするコエンザイムQ10ですが、細胞内での濃度は20歳前後がピークで徐々に減少していきます。

食品にも微量に含まれていますが、毎日の食事からコエンザイムQ10を細胞に補給することは、大変難しいことが分かっています。

コエンザイムQ10の補給の目安は1日に120mgですが、これは食品で摂取しようとすると、イワシ32匹かブロッコリー80株、牛肉なら4kgが必要です。

コエンザイムQ10を補給するには、サプリメントを使うことが現実的です。


.

<トップページへ戻る>

Copyright © 2009 <基本編!>コエンザイムQ10とは? All rights reserved.