コエンザイムQ10と関係の深いATPとは?

コエンザイムQ10は補酵素としての役割があり、特に心臓や肝臓など大きなエネルギーを必要とする臓器にたくさん含まれています。

しかしコエンザイムQ10がエネルギーを作り出すわけではありません。エネルギー源となるのはATPといわれる物質で、コエンザイムQ10はこのATPをスムーズに作り出すのに役立つ潤滑油の役割をしています。

ATPとは?コエンザイムQ10がその生成をサポートします。

エネルギー源となる物質ATPは、日本語では「アデノシン三リン酸」といいます。アデノシンというのはDNAを構成している物質です。これに酵素の働きでリン酸を2つ余分に結合させたものがATPで、これがエネルギー源になります。

ATPの材料になるのは、食物として摂取した炭水化物、たんぱく質、脂肪が消化吸収された糖質です。それがATPになるまでの過程は複雑で、3段階(解糖→クエン酸回路→電子伝達系)があります。

1.解糖

主に小腸を通して吸収されたグルコース(ブドウ糖)は血管を通して細胞内に届けられます。

このグルコースは更に細胞内で分解され、ビルビン酸となります。このビルビン酸からはエネルギー源ATPを2つ、作り出します。

酵素の働きが十分であれば、ビルビン酸はさらにアセチルCoAを経てコハク酸まで分解されます。

2.クエン酸回路

解糖で分解されたコハク酸は、ミトコンドリアの中に送られます。コハク酸はミトコンドリアの中のクエン酸回路でエネルギー源を2つ、作り出します。

酵素の働きがあればコハク酸はさらに水素伝達系に送られます。

3.電子伝達系

電子伝達系はミトコンドリアの内膜でおきる化学反応です。ここまで送られたコハク酸は更に様々な酵素の働きを経て、なんと34個のエネルギー源ATPを作り出します。

ATP大量生産の鍵とは?それがコエンザイムQ10です。

このように細胞に届いたグルコース(ブドウ糖)から得られる総エネルギー量ATPは、このATP生成の3段階がどのくらいスムーズになされるかにかかっています。

それは酵素の働きにかかっており、この酵素の働きを助ける物質がコエンザイムQ10なわけです。そのためにATPとコエンザイムQ10は切っても切れない関係にあります。

そのため大量のエネルギーを必要とする心臓や肝臓ではコエンザイムQ10が大働きをしてくれているおかげで、私たちの人体が維持されているといえるワケです。


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