コエンザイムQ10で難聴予防:老人性難聴の仕組み

コエンザイムQ10で難聴対策ができるそうですが、これはどういうことでしょうか?

年をとってくると色々な老化現象が出てきますが、その一つが耳が遠くなることです。個人差はありますが、テレビの音をどうしても大きくしないと聞こえなくなったり、電話もかけにくくなったりします。

この現象を「老人性難聴」といいます。この老人性難聴の原因は耳の奥のほうにある器官”内耳”の聴覚を感じる細胞が死滅していくことから起こります。なんとこの死滅は遺伝子の働きで起こるもので、普通ではどうしようもない生物的な現象です。

コエンザイムQ10の難聴予防への効果がマウスの実験で証明された!

ところが東京大学がマウスの実験を通して研究したところ、コエンザイムQ10の抗酸化作用が、老人性難聴の予防に効果があると証明し、米科学アカデミー紀要で発表しました。

染谷慎一・東大特任助教によると、損傷を受けた細胞を死滅に導く”Bak”という遺伝子に着目して研究を進めたそうです。このBakを働かないようにすることで、老人性難聴を予防できるのではないかと考えて、マウスでの実験を重ねました。

そしてコエンザイムQ10の投与により、マウスのBakを働かないようにすることで、生後15ヶ月(人間の50歳に相当)でも聴力が低下しないことを確認したそうです。

哺乳類の耳の仕組みは共通しているので、人間でも同じように、コエンザイムQ10を摂取することで老人性難聴の予防、また機能の回復が期待できるということです。

コエンザイムQ10で難聴予防、その先にあるもの

コエンザイムQ10の抗酸化作用は50年前くらいから知られていて、日本では心臓病の治療につかう医薬品として使われてきました。最近ではサプリメントとして出回るようになりましたが、日本では薬事法が厳しく、特に最近の状況から考えて、難聴対策の医薬品としてコエンザイムQ10が出るようになるには時間がかかると考えられます。

そのためコエンザイムQ10を難聴対策として摂取するには、サプリメントに頼ることになります。

各メーカーからコエンザイムQ10のサプリメントはたくさん出ていますが、難聴対策をメインにしているサプリメントは多くないようです。そこでサプリメントを選ぶ基準ですが、”抗酸化作用”をアピールしているサプリメントを選ぶと良いでしょう。


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